Yours sincerely

2018/2015

全15作品  
パラフィンワックス、布、毛糸、ガラス、
X-ray写真、青田石、銅ワイヤー、石膏、
塑造用粘土、ジェルワックス

静まり返っていた旅支度を,かたくなな左手でほどく国境を忘れた言葉でかかれた錆びれた臨書
中空の皺 魂のほほえみの細
親しみと逡巡が布置された空のした
深々と織られる記憶と未知とすれちがう路をいく
一瞬一瞬に耳目をそばだてる
緊張と感嘆がちぐはぐに舞っている
その姿は 到着なのでしょう 出発なのでしょう
わずかな しかし至極の祈りをこめて

Yours sincerely





Untitled (time is sensitive)

無題 (時は繊細である)
2011

参加型インスタレーション
Park11’ Cannizaro park, Londonでの展示風景
建築材、ペンキ、布、ペン、リーフレット、録音機、スピーカー|サウンド約30分|
サイズ可変 

友愛の精神についての思索
公園に、大きさの異なるホワイトキューブを三つ設置し、訪れた人たちの参加によってつくられていくインスタレーション。
一つ目 : 中に入り、ちいさなボードの上でリーフレットに自分の名前を書き記す
二つ目:キューブの前に立っている人がもつ紙と自分の紙を交換し、中に入り、その紙に書かれた名前をスピーカーに向かい読み上げてもらう
三つ目:公園の出口付近にある箱からは先ほど読み上げられた名前を録音したものが流れている
全てが螺旋状の轍となっていくようにひとつひとつの声が緑の中にやわらかく溶けていく。









 

IMIQ INUQ

2012
Wimbledon graduate show での展示風景
パラフィンワックス、鉄片、ワイヤー、ブロンズ
サイズ可変
安定への執着、未知にかられて踏み出すこと。そのどちらも肯定したいという思索*安定することへの執着、見知らぬものに出会いたいという衝動に駆られる気持ち相対する二つの状態を肯定することについて考える。
そびえ立つ壁から、半透明の孤がいくつかせり出している現地点を捉え直そうと足元を見下ろした横には、体の一部を象ったようなブロンズ作品。しばらく止まったのち、誰かに明け渡すようにその場を立ち去る一歩を踏み出す。














Cause resonance

2011

200.0 x 440.0 x 300.0 cm
Wimbledon sculpture space,
Londonでの展示風景
ステンレス、アクリル板、写真フィルム、石膏、テープ、ヤスリ、木片、綿布、羊毛、石、印刷物、薄紙、ボール紙、


人工物との有機的な向き合い方について

ある日の新聞から、同じ写真だけを切り取り、少しだけずらして重ねておいた上にアクリル板の切断面をおいたもの。チョークの粉、半透明の紙の上においたもの。古雑誌のイメージを切り抜き、端と端ををつないで輪を作ったもの。重ねた星図をずらした隣に、色の似通った石を並べたもの。スウェットシャツを正方形に切ったものを重ねて、タイルを裏返したもののよこに並べたもの。砂山の真ん中に、フィルムケースを置き、その中にさらに粒子の細かい砂を入れたもの。
拾い集めたものを配置し、本質を掘り下げていくようにそれらを観察して居るうちに、これらが親しみをもちはじめたように感じた。それぞれが慰め合い、励まし合いながら希望を育んでいくように。










Prolonged thought 

2011   
Park’11 Canizaro park,Londonでの展示風景
パラフィンワックス、鉄片、ワイヤー、ブロンズ
サイズ可変


ある晴れた日の昼下がり
公園の池に半透明の楕円がおぼろげに浮かぶ。
公園を訪れた人はその存在に気づいて、
歩みを止める人々は、見慣れない光景を前にして、口々に自由な発想をする昼の月かもしれない。
目玉焼きみたい 
お化けの口にみえるよ
氷のクッションのようですね
巨大なルーペかもしれない。
池のほとりに佇んでいた鳥が
その上にそっと舞い降りる